伝える力
伝える力
サービスが魅力的でも、それを伝える力がなければ誰もサービスを購入してくれません。
営業をする際に、「結局、何が言いたいの?」と思われているかもしれません。でも、誰もそんなことをハッキリと言ってくれません。その結果、売れなかったとサービスのせいにしていませんか?
そこで、伝える力が必要になってきます。
伝える力があると、サービスの価値を上げ「購入したい」と言わせることができるのです。
伝える力とは、
・行動を促す力がある。
・自分が狙うゴールに相手を動かしていくことができる。
・現状を変える効果がある。
「伝える力」をどうやって身に付けていくのか見ていきましょう。
事前調査とヒアリング
伝える力とは、営業で伝えるということだけでなく、聞こうと思わせる「事前調査・ヒアリング」が重要になります。
なぜ重要かというと、どんなに素晴らしいサービスや提案を持っていっても相手に聞く気がなかったら、全く無意味なものになります。
聞く耳を持ってもらうために事前調査・ヒアリングが必要となります。
●悪い例
・いきなり自社サービスについて話し始める。
・ひたすら一方的に商品の説明をする。
そうすると、相手は聞く耳を持てず時間の無駄だと思われてしまいます。
●良い例
・営業に行く前に、ホームページ等をプリントアウトして、事前調査・事業改善の仮説を立てて持参。
・事前にヒアリングシートを用意。
そうすることで、「この人、事前準備しているんだな。いい提案してくれるかな。」と思い、聞く耳を持ってくれるようになります。
営業はとにかく話さず、徹底的なヒアリング(聞く力)が重要です。
では、ヒアリングで相手にたくさん話してもらうために、どうすればよいでしょうか。
それは、質問内容の順序が大切になります。
「SPINの法則」
英国の心理学者・作家ニール・ラッカム氏が体系化したセールスの技法です。
以下のステップで質問していくことで、相手にサービスに興味を引き付けることができます。
「SPIN(スピン)の法則」
お客様の気づいていない問題を顕在化させ、このままだとより大きな問題に発展する可能性を示唆し、そこで自社のサービスを活用して理想の状況をイメージしてもらいます。
ポイントとしては、ヒアリングして相手から、問題・不安要素を言わせるようにすることが大切です。
人間は、不安をそのままにさせておくことができないため、「サービスを説明してほしい、聞きたい。」となります。
「SPINの法則」のステップを使い、ヒアリングし提案を始めましょう。
伝える順
提案する際、伝え方や伝える順番も大切です。
下記の順番で、話を進めていくとお客様に的確にサービスを伝えることができます。
相手に伝えるためには、話の構成や流れによって大きく影響します。
上記のステップで相手に伝えると、分かりやすくサービスの魅力を相手に感じてもらえ、「サービスが必要だ」と言わせることができるのです。
「なぜ?」の重要性
提案していくうえで、「なぜ?」の視点から話を始めると相手に響きやすくなります。
「なぜ?」⇒「どうやって?」⇒「何を?」の順に話を組み立てていくことがコツです。
なぜこのサービスを作ったのかの視点から、伝えることによって、相手の頭や感情に入りやすいものになります。
例えば、起業のストーリー(物語)は相手の感情を動かして記憶に残りやすい。
ストーリーとサービスを紐づけて提案を展開していくのです。
上記のポイントを理解し、相手に「伝える力」に磨きをかけることで、相手の行動を促すことができます。営業する時だけでなく日常生活の中でも活用できるでしょう。